ファッションワールド東京2026春 レポ(行ってないけど)
おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。
朝からとても暖かいですが、明日にかけてお天気が崩れてくるようですね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
アパレル廃棄ロス解決の最前線
4月8日(水)~10日(金)東京ビッグサイトにてファッションワールド東京が開催されました。私はこの展示会を実際に見てはいないのですが、経済ニュースWBS(ワールドビジネスサテライト)を見ていたところ、この展示会の特集が興味深い切り口でした。なので展活アドバイザーの視点から、レポとして残しておきたいと思います。
アパレル業界が抱える「廃棄ロス」という課題
国内において家庭から廃棄される衣類は、なんと年間約51万トンに上るそうです。これに対し環境省はリユースなどによって2030年度までに衣類の廃棄を25%削減する目標を掲げています。
また、EUでは今年(2026年)7月から大企業を対象に「売れ残り衣類の廃棄が禁止」されるなど、世界規模でロス削減の動きが加速し、待ったなしの状況です。
先日、テレビ東京系の別番組『アンパラレルド』でも繊維産業の特集がありましたが、製造された衣服の9割が1年以内に廃棄されているという衝撃的な現実や、大量の水と燃料を使う染色工程から「汚染産業」と呼ばれてしまう側面もあるそうです。

注目された3つの「廃棄ロス削減」ソリューション
そんな重い課題に対し、ファッションワールド東京の会場では、全く新しいアプローチで解決を図るサービスや技術が注目を集めていたそうです。
① アップサイクル専門プラットフォーム
売れ残って廃棄される運命の服と、それを生まれ変わらせる技術を持つ企業をマッチングするサービスです。汚れがついてしまったジャケットを黒く染め直してシンプルに蘇らせたり、普通のTシャツに「水を弾く加工」や「透け防止加工」を施すことで、新たな機能価値を付け加えて再販を可能にします。デザインや機能の「付け替え」で廃棄を減らす試みです。
② アパレル向け長期気象予測アプリ(日本気象協会)
アパレルテックとして日本気象協会が初出展。近年の極端な気候変動により前年実績をベースにした計画では欠品や売り逃し(機会ロス)が多発しています。そこで体感気温を最長6ヶ月先、気温を2年先まで予測するデータを提供。消費者が欲しいタイミングで的確に商品を提供し、作りすぎによる業界全体のロス削減を目指します。
③ AIを活用した試作品(サンプル)削減サービス
洋服を作る際、デザイン決定までに何度も物理的なサンプルを作りますが、これらも結局は誰にも着られずに捨てられてしまいます。そこを画像やデザイン情報からAIが洋服の画像や着用動画を生成することで代替してしまおう、という根本的なロス削減策です。
繊維技術で一石を投じるベンチャーの挑戦
さらに『アンパラレルド』で紹介されていた岐阜大学発ベンチャー「ファイバークレーズ」の技術も、ここに通じる石を投じています。
これは「糸を壊して穴を空け、そこに機能を追加する。しかも再生可能」という画期的なもの。染色の過程での水質汚染問題と、使い捨てによる廃棄問題の両方を一気に解決し得る、まさに次世代のイノベーション技術です。
「社会課題を解決する場」としての展示会
今回の報道を見て展示会の持つ意義をあらためて考えました。企業が単に「自社の服(モノ)を売り込む」時代は終わり、AI、気象予測、アップサイクル、そして最先端技術といった全くの異業種の知恵が集結し、業界の巨大な社会課題を解決するためのプラットフォームとして展示会が機能しているのです。
出展する側も来場する側も「自社の(そして社会の)どんな課題を解決するのか」という強い目的意識を持つことが、これからの展示会活用において重要だと感じさせられました。
今日もお読みいただきありがとうございます。

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