めがね製造で培った技術で「精密加工の町」へ

おはようございます^^
中小企業向け販路開拓コンサルタント・展示会活用アドバイザーの大島節子です。

朝はずいぶんとひんやりとしていますね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

みんな元々はめがね部品加工工場だった

少し前になりますが、10月7日に見学した関西ものづくりワールドに出展をされていた鯖江ブースを、ぜひ皆さんに知ってもらいたいのでご紹介させていただきます。

鯖江はめがね製造の町として有名ですよね。元々鯖江でめがね作りがはじまったきっかけは長い冬にありました。雪が深い北陸の冬の農閑期でも豊かに暮らす手段としてめがね製造がはじまったそうです。軽くて丈夫な「チタン」を使用しためがねフレームの研究がはじまった1980年以降、鯖江は日本製めがねフレームの90%以上を製造する、世界でも有数のめがね産地となりました。

そんな鯖江の皆さんが得意とするチタンとは非常に加工が難しい素材です。その高い加工技術をめがね以外の分野に向けて発信をはじめたのが2010年代。鯖江は様々な金属加工が行える「精密加工の町」へと変貌を遂げていきます。

現在、鯖江の金属加工技術は医療や電子機器など様々な分野で活用されています。

今回、鯖江ブースに出展をされていた8社はすべて元々はめがね部品加工工場でした。この10年間の町の変貌を先頭となってけん引されてきたのがこちらチタンクリエイター福井さん。展示台には様々な分野で活用されているチタン製品が並びます。

チタンクリエイター福井さんがものづくりワールドに華々しくデビューされたのはちょうど10年前の2012年でした。このときからずっと単独での出展を重ねてこられましたが、すっかり町自体が「精密加工の町」となった今は鯖江ブースとしての出展になったわけです。10年間ブレることなくそこを目指して歩んでこられた歳月を感じます。

鯖江の成功事例はどの町でも応用が効くものではないかもしれません。ただ「鯖江だからできた」で済ましていては何も変わらないと思うのです。なぜ鯖江はできたのか、我が町が参考にして取り入れられる部分は何かないものだろうか、そう考えることが最初の1歩ですよね。

鯖江ブースは2023年6月の日本ものづくりワールドにも出展をされるそうです。興味を持たれた方はぜひ行ってみてください。

まとめ

今朝の展活タイムズは鯖江スースのご紹介でした。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。