地域防災EXPO2026 レポ(行ってないけど)

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

昨日、今年初のかき氷を食べました。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

「野生動物対策エリア」に学ぶ需要を捉える商品パッケージ化の視点

5月13日(水)~15日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて「自治体・公共week」が開催されました。私は今回、現地へは足を運んでいないのですが、その構成展の一つである「地域防災EXPO」に関するテレビの経済ニュース(WBS)の取り上げ方が興味深かったので、レポとして残しておきます。

展示会を活用して売上を伸ばしたい中小企業の皆さまにとって、ものすごく重要な「商品企画・見せ方のヒント」が隠されていました。

クマ出没は決して他人事ではない。大阪でも過去最多の危機

環境省の発表によると、2025年度のクマの出没件数は5万776件に上り、これまで最多だった2023年度の倍以上という驚異的な数字を記録しています。地方自治体にとってクマ被害防止への対応は急務です。

「クマ被害なんて、東北など遠い地域のお話でしょ?」と思われがちですが、実は京都の嵐山や大阪の北部などでも被害や目撃情報が出ており、決して他人事ではありません。

実際、大阪でもツキノワグマの出没件数は記録のある1998年度以降で過去最多を更新(2025年11月時点で19件/年)というニュースもあり、私たちのすぐ身近にまで危機が迫っています。

需要爆発!エリア新設を発表した途端にブースは完売

こうした全国の自治体からの切実な要望を受け、今年の「地域防災EXPO」では、初めて「野生動物リスク対策」に特化したエリアが設置されました。

驚くべきは、主催者がこのエリアの新設を発表した途端、出展ブースが瞬く間に「完売状態」になったことです。会場には、企業の最新技術やアイデアが集結しました。

  • AIカメラおよび撃退装置
    クマだけを認識するAIカメラが100m先の接近を検知。大音量の撃退音とフラッシュ光で効果的にクマを退散させるシステム。
  • 熊侵入防止マット
    従来の電気柵が設置しにくい場所でも対応できる、地面に敷くタイプの国内初のマット。動物園との共同実験では、クマが3回ほど感電を経験すると、先に餌があっても侵入を諦める効果が確認されているそうです。
  • クマ撃退用ドローン
    上空からクマを追尾し、撃退用のスプレーを噴射して追い払うドローン。

このエリアに対する自治体の関心と需要は高く、主催者は早くも来年の同展示会において「野生動物対策エリア」の規模を今年の2〜3倍に拡大して開催する方針を示しています。

展活の視点:新技術の開発ではなく「パッケージ化」の勝利

さて、ここからが展示会活用において最もお伝えしたいポイントです。 なぜ、この「野生動物リスク対策エリア」の出展ブースは、発表後すぐに完売したのでしょうか?

もちろん自治体側のニーズが強かったこともありますが、もう一つの理由は「出展社側(企業側)が開発・対応しやすい商品ジャンルだったから」だと私は見ています。

ここに並んだAIカメラや電気柵、ドローンという技術は、どれも「クマのためにゼロから新しく開発された未知のテクノロジー」ではないですよね。もともと防犯用、農業用、あるいは他の産業用としてすでに存在していた技術です。

企業側は、自社が持っている既存の技術や製品を、今の世の中の強い困りごとに合わせて「クマ対策専用」としてパッケージ化(再定義)して、見せ方を変えて出展したと思われるのです。だからこそ、これほどスピーディーに、かつ市場の需要に最適化した商品として展示会に並べることができたのではないでしょうか。

まとめ:自社の技術を「今の需要」にどうハメ込むか

展示会活用において、この「既存の強みを、今求められているテーマにパッケージし直す」という視点はものすごく重要です。

「うちの技術は防災やクマには関係ない」と最初から諦めるのではなく、「今、世の中が困っているこの社会課題に対して、自社の技術をどうパッケージ化すれば解決策として提案できるだろう?」と考えてみること。

今回の地域防災EXPOの盛り上がりは、中小企業が莫大な開発費をかけずに、アイデアと見せ方ひとつで新しい市場(ブルーオーシャン)を開拓できる一つのお手本です。ぜひ、皆さまのブース作りや商品企画の参考にしてみてくださいね。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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