展示会の費用内訳

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

週末にかけて更に冷え込んでくる予報。いよいよ本格的な冬が到来ですね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

ざっくりいくらかかりますか?

展示会に関する費用についての質問もよくお受けします。ただ「ざっくりいくらかかりますか?」という質問にお答えするのはなかなか難しく、節約しようと思うとかぎりなく0円に近い費用で出展できてしまうのが展示会なのです。

私の10年間の経験から、中小企業の1小間ブースだとして、初出展の際には50~60万円くらいの予算で出展される方が多い印象です。

展示会にかかる費用の内訳は下記のとおりです。

・展示会出展料
・チラシ・会社案内・カタログ等配布資料制作・印刷
・ブース装飾制作
・ブース展示品
・ブース備品
・搬入・搬出
・宿泊費・交通費

展示会出展料

展示会出展料は1小間ブースだとして0円~100万円くらいまで幅があります。初出展でいきなり高額展示会にチャレンジするのはリスキーなので、まずは地元の出展料が安い展示会からはじめるとよいでしょう。その場合は0円~10万円くらいまでで出展できます。

チラシ・会社案内・カタログ等配布資料制作・印刷

配布資料の制作に関してはプロにデザインを依頼するかどうかでまったく費用は変わってきます。デザインを全て自社で行い、ネット印刷を使用すれば1万円以内で配布資料を全て揃えることも可能です。ただ1度は自分で全てやってみた人が2回目以降プロにデザインをお願いされる場面を多々見てきました。デザインはかっこよくするためにあるというよりも、情報を正しくわかりやすく伝えるためにあるのです。原稿は自分で作るとして、プロにデザインを整えてもらうことで、格段に配布資料の伝達力は上がります。

プロにお願いする場合はクリエイターさんによって値段はまったく違うのでここに相場を書くのは難しいです。

ブース装飾制作

ブース装飾でお金がかかるのは壁面です。

上の画像はメッセナゴヤのブースです。面積は3m×3mですが、手前1m分は仕切りパネルがないので、合計7m分の壁面があります。この壁面を全て埋めなければいけないという決まりはないのですが、白い部分を残せば残すほど“手抜き感”が出てしまい寂しい印象になります。

例えばこの5m分の壁面をA0のポスター7枚で埋めるとしたら、出力だけだと1枚3,000円くらいなので、合計2万円くらいが壁面装飾費になります。

展活でおすすめしているタペストリーで壁面全体を覆うような施工をするとすれば、1枚30,000円ほどの制作費がかかってきますので、壁面装飾費は20万円ほどになります。

メッセナゴヤはたまたま手前1m分の仕切り板がありませんが、他の展示会はあるところが多いので、その分2枚追加。そして社名版部分のパラペットにもキャッチコピーを掲げた幕を作りたい、テーブルクロスも作りたいとなってくると込み込みで30万円くらいかかってきます。

最初こそまとまった金額がかかりますが、2回目からは使いまわせるのでそのあたりも考慮して経費をどう使うのかを考える必要があります。

ブース展示品

すでにある商品を展示する場合は0円ですが、展示会のために展示品を制作する場合は材料費と制作費がかかります。これも具体的にいくら、と言うのは難しいです。

ブース備品

展示に必要なブース備品として皆さんがよく購入されるものは
・カタログスタンド
・ポップスタンド
・展示台
・ディスプレイグッズ(アクリルボックスなど)
・揃いのポロシャツやスタッフジャンパーなどの衣装類
等々

これらは必要に応じて購入するものなので、いらないところはいらないですし、ここに結構な予算をかけられるところもあります。

搬入・搬出

自社の車で搬入搬出する場合は0円と考えるのか、それにかかるガソリン代や人件費を経費と考えるのかは会社によって考えが分かれると思います。

ジットボックスや宅配便などの配送サービスを使用する場合はその代金がかかります。

※ジットボックスとは

宿泊費・交通費

地元の展示会の場合は0円ですが、地方の中小企業が東京の展示会に出展する場合は一人当たりすぐに10万円を超えてくることもあります。なので1回目は地元の展示会に出展されることをおすすめします。


このように「ざっくりいくらかかるのか」という質問に答えることは難しいのですが、中小企業の初出展は大体50~60万円くらいの予算で行われることが多い、というのを一つの目安としていただければと思います。

1回目は極力節約して出展し、手応えを感じたら次回は予算を確保し、クオリティを上げていかれる企業もありますし、1回目でそれなりに予算をかけたものの、あまり手応えがなくその後、出展を取り止める企業もあります。

どちらにせよ1回本気でやってみることです。本気でやってダメだったら次の方法を考えればよいのです。10年間様々な企業さんのやり方を見てきて、今、そう思っています。

まとめ

今朝の展活タイムズは展示会の費用内訳についてあらためて考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。
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