展示会来場者の視線は距離で変わる

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

雨が降りそうで降らなかった昨日。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

「遠・中・近」に合わせたブース壁面の正しい情報レイアウト

先日のMOBIO展活の第2講では参加企業の皆さんと一緒にインテックス大阪での展示会見学ツアーを行いました。その際、皆さんの気づきの宿題で多く挙がっていたのが「来場者目線(視線)」の大切さです。

実は展示会会場を歩く来場者の視線は、ブースとの「距離」によって変わります。今回はこれを知るだけでブースの立ち止まり率が大きく変わる「遠・中・近・ゼロ距離」に合わせた正しい情報レイアウトについて解説します。

1.遠距離:側面

はるか遠く、数十メートル先を通路から歩いている来場者の目にまず入るのは、ブースの「側面(サイド面)」です。

ここが最初の接点になります。この距離にいる来場者に細かい文字を詰め込んでも誰も読みません。遠くからでも一瞬で「何のブースか」を認識してもらうために、側面に縦書きの大きな文字でキーワードを配置するのが効果的です。

2.中距離:パラペット

少しブースに近づいてきて、数メートル先まで来た来場者が次に見る場所が「パラペット(鴨居部分・社名版)」です。多くの企業がここに「会社名」を掲げていますが、これは本当にもったいない!ここには社名よりも「問題解決型のキャッチコピー」を載せるべきです。

なぜ、ある程度ブースに近づいたとき、来場者は上(パラペット)を見るのでしょうか? 実はここには明確な来場者心理があります。それは、「説明員と目を合わせたくないから(過剰な客引きを避けたいから)」です。

売り込まれたくない来場者は、あえて視線を上に外して歩きます。だからこそ、その外した視線の先(パラペット)に「自分の悩みを解決してくれそうなキャッチコピー」が書いてあると、「あ、自分に関係がある!」と気づいて自然に足を止めてくれるのです。

ちなみに裏を返せば、この距離でしっかりこちらと目を合わせてくれた来場者は、少なくとも拒否はしていない証拠。こちらから元気よく話しかけてオッケーです!

3.近距離:背面

ブースのほぼ目の前まで来て、ようやく来場者は正面の「背面壁(背面タペストリー)」を見てくれます。

ここまで来たら、じっくりとブースの世界観に浸ってもらいましょう。背面にも、あれこれ情報を詰め込むのではなく、一目で「何を展示しているブースなのか」がパッと簡潔にわかるような言葉やイメージ(画像)を掲げておく必要があります。

4.ゼロ距離:展示台

こうして見事に足を止めてくださった来場者だけが、初めて展示台の上の展示物をきちんと見てくれます。

ここには、自社の「問題解決力」をしっかりと説明できるようなストーリーのある展示品を並べましょう。実物を前に「これ、実はこんなお困りごとを解決できるんですよ」と説明を始めることで、スムーズに深い商談へと会話がはずんでいきます。

※【重要】「腰から下」には情報を載せない

最後にブースレイアウトの盲点として、初心者がやりがちな「腰から下のデッドスペース」のNG例をご紹介します。

  • 背面タペストリーの地上から1メートル: 展示台を置くと隠れてしまうため、ここに文字や情報を掲載しても意味がありません。ここはあえて情報を入れず、ブースのベースカラーでスッキリと塗りつぶすのが正解です。ブース全体の統一感がグッと高まります。
  • テーブルクロス: 人は腰から下の情報は基本的には読みません。ですので、ここに凝ったデザインや説明文を入れる必要はありません。会社名やロゴのみを配置した、シンプルなデザインがベストです。

ブースをレイアウトする時は、出展者側の「これを見せたい」ではなく、来場者が「どの距離でどこを見ているか」の視線に合わせることが鉄則です。

ぜひ次回の出展では、この「遠・中・近・ゼロ距離」の視線誘導を意識して、来場者を自然に迎え入れるブースを作ってみてくださいね。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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