大阪企業家ミュージアム レポ

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

来週以降の天気予報、雨マークが並んでいますね。梅雨入りも近いのでしょうか。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

先人のイノベーションと「什器」の原点

普段、セミナーや展示会などで頻繁に足を運んでいる大阪産業創造館。その地下1階に「大阪企業家ミュージアム」という施設があるのをご存知でしょうか。

大阪商工会議所が運営するこちらの施設、実は開館直後に一度行ったきりだったのですが、先日、実に20年以上の時を経て久しぶりに見学してきました。大人の入場料は500円(商工会議所の会員は300円)なのですが、会員証を忘れてしまった私に「JAFの会員証でも300円になりますよ」と受付の方が優しく教えてくださり、嬉しいプチお得感とともに中へ。

「空いてるやろ」と思いきや、中に入ると予想外の混雑!学校行事(社会見学かな?)で来ている高校生の団体や一般のお客さん、さらに外国人旅行者の姿もあり、とても活気にあふれていました。

レジェンドたちの足跡と、思わず「遠い目」になった新コーナー

館内はプロローグシアター、常設展示、特別展示、ライブラリーで構成されています。まずはシアターで、豊臣秀吉の時代からどのようにして「商人のまち・大阪」の基礎が築かれていったのかを動画で楽しく歴史のお勉強。

館内は撮影禁止だったので、リーフレットをご覧ください

そこから常設展示コーナーへ進むと、明治以降の大阪経済を牽引した108人の企業家たちが、パネルやゆかりの品々とともにズラリと紹介されています。五代友厚がまとめた商工会議所の草案書状、松下幸之助の二股ソケット、安藤百福の初代チキンラーメンなど、歴史を動かした本物の資料を間近で見ることができます。

そんな偉人たちの展示の最後に、広岡浅子、金剛よしゑ、小篠綾子の3人の女性企業家を紹介するコーナーがありました。「少し不自然な配置だな…?」と思って確認してみたら、なんと今年の4月に新設されたばかりのコーナーだったのですね。ということは、それまでは男性企業家のパネルしかなかったのか……と、現代の多様性を見据えながら、思わず少し遠い目になってしまいました(笑)。(※吉本興業の吉本せいは、林庄之助と合同のパネルで以前からありました)

「セルフ販売」の始まりと、マルワ什器の原点

今回、個人的に最も胸を打たれ、しばらく足が止まってしまったのが、マイカル(旧・ニチイ)の創業者である西端行雄氏のパネルでした。そこには「衣料品のセルフ販売を最初にはじめた」という功績が記されていたのです。

セルフ販売とは、並んでいる商品の中からお客さんが自分で服を選び、レジに持っていくという、今では当たり前すぎる買い方のこと。しかしそれまでは、洋服といえばオーダーメイドか、お店の人に対面で出してもらうのが常識でした。「既製服を自分で選んで買う」というスタイルそのものが、当時のイベーションだったわけです。

その解説文を読んで「だから商品を大量に並べて見せるための“什器(じゅうき)”が必要になったんだ」と繋がりました。家業であるマルワ什器の成り立ち、そして私たちがこれまで歩んできた歴史の必然性に思いを馳せ、地下の展示室で一人、静かに納得しました。

マイカルだけでなく、これまでマルワ什器として定期的にお仕事をさせていただいてきたたくさんの企業の創業者がそこに展示されており、「私たちは先人が築いてくださった大阪経済の地盤の上で、今生かされているんだな」としみじみと実感しました。

産創館のイベント前に、1時間早く行ってみませんか?

特別展示コーナーでは「企業家たちの珠玉の名言とゆかりの品」が開催されており、奥のライブラリーには数々の企業家の伝記や企業の社史が揃っていました。

あらゆる構造転換を迫られている今の時代こそ、変化をチャンスに変えてきた大阪の企業家たちのDNA=チャレンジ精神は、現代の大阪でビジネスを営む私たちにとって最高の指針になります。

産創館で展示会やセミナーがある際は、ぜひいつもより1時間早く来て、この地下の空間に立ち寄ってみてください。明日への活路を開くヒントや、自社のビジネスの原点を見つめ直す勇気がもらえるはずです。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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