国際宇宙ビジネス展 レポ(行ってないけど)
おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。
台風6号が接近していますね。電車の計画運休もあるようです。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
中小企業も宇宙を目指すべき理由
5月27日(水)~29日(金)、東京ビッグサイトにて「SPEXA国際宇宙ビジネス展」が開催されました。来場者数は3日間で16,422人と高い注目を集めて閉幕しました。
私は今回、現地での見学はできなかったのですが、テレビの経済ニュース(WBS)での報道が興味深く、これからの展示会トレンドや中小企業のビジネスチャンスに直結する内容でしたので、レポとして残しておきます。
宇宙という壮大なテーマですが、実はものづくりを営む町工場の皆さまにとっても、決して他人事ではない未来がすぐそこまで来ています。
世界の市場は2.8倍へ!相次ぐ「異業種」の参入
世界の宇宙ビジネス(ロケット打ち上げや人工衛星の製造など)の市場規模は、2035年におよそ2.8倍に成長すると見込まれています。この巨大な成長期待から、今、あらゆる「異業種」からの参入が相次いでいるのが大きな特徴です。
アメリカではNASAが新しい月面基地開発計画「ムーンベース」を発表し、スペースXが最大規模の上場を控えているなど、世界中で投資や関心が一段と高まっています。
今回の展示会にも世界各国の企業が集結していましたが、日本の異業種企業の出展内容が特徴的でした。

- 土木建設の設計解析ソフト
宇宙の無重力空間を体験できるシミュレーターを展示。自社のソフトウェア技術を活かし、地球・宇宙を問わない空間提供を目指されています。 - 寝具メーカー
睡眠の質を可視化するセンサー内蔵マットレスを展示。将来、宇宙で人が横になれる時代が実現した際の、新しいベッドのあり方を見据えた提案です。 - 大手ゼネコン
3Dメガネを用いて、月での居住施設内部を体験できる白いドームを設置。「宇宙ゼネコン」を目指し、2030年代後半から月面に滞在施設を構築して、2044年の黒字化を想定されているそうです。
過去の取材で知った「身近な宇宙」
宇宙ビジネスと聞くと、なんだかSFの世界のような遠い話に思えるかもしれません。でも実は着実に私たちの暮らしに近づいています。
私は昨年のメッセナゴヤで、和歌山からロケットを打ち上げているスペースワン社のブースを取材させていただきました。その際、共同出資されている清水建設の担当者の方から「人工衛星データを使ったインフラ監視システム」について教えてもらったのです。衛星からトンネルなどの歪みを監視することで、早期に異常をキャッチして事故を防ぐ。宇宙の技術が、すでに私たちの足元の「安全・防災」に役立っていることを知りました。
しかし今回の展示会で大手ゼネコンなどが提示していたのは、さらにその先、人類が「月に滞在する」という未来の話でした。しかも2044年にはビジネスとして黒字化することまで見据えている。2044年…。私は69歳。生きてるな、と(笑)。自分が生きている間にそんな未来が来るかもしれないのですね。
宇宙に住むにも、町工場の「加工技術」が必要
ではこの宇宙ビジネスの広がりは、中小企業や町工場には関係のない話なのでしょうか?私は「むしろ大いに関係がある、大チャンス」と考えています。
宇宙へロケットを飛ばすためにも、月面に人が安全に暮らせる施設を作るためにも、宇宙空間の過酷な環境(極端な温度差や放射線など)に耐えうる、超高精度な「部品」や「加工技術」が必要不可欠だからです。大手企業や宇宙ベンチャーがどれだけ素晴らしい未来を描いても、それを実際にカタチにするのは、高い技術力を持つものづくりの現場にほかなりません。
実際に、宇宙関連ビジネスへの関心や投資は日本政府も成長戦略の重点分野に位置付けており、今後サプライヤー企業への需要はさらに増加すると予想されています。
自社のポテンシャルを「次世代市場」に向けてみよう
これからは、これまで宇宙とは無縁だった異業種が「月の利用」や「宇宙空間の利用」をどう活用していくか、展示会の場でも活発な対話が求められるようになります。
自社が長年培ってきたコア技術や得意な加工が、これからの宇宙・次世代ビジネスにどう活かせるか、常にアンテナを張っておくこと。そうすることで自社を次のステージへ引き上げる新しいブルーオーシャンが見つかるかもしれません。
ものづくり企業の可能性を無限に広げてくれる次世代分野の展示会動向には、これからも注目し皆さまにお届けしていきたいと思います。
今日もお読みいただきありがとうございます。

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