中小企業が参考にすべき販促物の作り方を考える

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

一体、いつになったら花粉は収まってくれるのでしょうか。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

おしゃれさと伝わりやすさの間で揺れる心

私がはじめて販促物を作ったのは26歳のとき。唯一の得意先が倒産し、なんとか新規顧客を開拓せねばと手探りでまずは商品カタログを買ったばかりの自前のパソコンで作りました。2002年、20年前のことです。

販促物の作り方もわからなければ、営業のやり方もわからなかったので、ジュンク堂で目についたビジネス書を片っ端から立ち読みし、その中から使えそうなノウハウを暗記して帰る日々でした。手探りで思いつく限りのことをやるもののすぐには結果は出ず焦るばかり。目に見えて成果が出はじめたのは2003年に大阪産業創造館の「社長道場」という連続講座に参加して以降でした。

社長道場の講師である桂先生に言われていまだに影響を受けている言葉は多々ありますが、販促に関して言っていただいた中では「什器屋におしゃれさなんか誰も求めてない」という言葉が強烈に印象に残っています。

講座内でまずは販促チラシを作りなさいということになって、当時、20代だった私が什器の販促物を作る際に参考にしたのは、おしゃれ家具のACTUSとおしゃれ雑貨のFranc Francでした。パステルカラーを使い、小さな文字で最低限の情報を記載したおしゃれ什器チラシ。実際に掲載されている什器はおしゃれでもなんでもないのですが(笑)、側だけでも自分の趣味に合わせたかったのです。

そうやって作ったチラシを講座に持っていったところ、そもそもこれはチラシではないし、何も伝わらない。その上で上記の言葉を言われました。先生と先輩経営者ばかりの同期からのアドバイスと言えば、文字を大きくとか、具体的なメリットを目立つように書けとか、原色を使えとか、お前の顔を出せとか…。それらを受け入れ修正を進めるたびにどんどんダサくなるチラシ…。何度泣いたことか。

そうやってできた販促物をDMとしてまずは300社に送ったところ、たちまち1社受注できました。

私の意には反したアドバイスを受け入れて泣きながら作った販促物がすぐに結果を出したので、理屈はよくわからないまま原理のようなものは体得できました。そして原理を知ったうえで女性誌とかを読んでいるとなるほどそうだよなー、と思うようになりました。女性誌は記事と広告が半々くらいの構成で作られています。おしゃれなイメージ広告を出しているのは誰もが知る巨大ブランド。一方、具体的な効果やビフォーアフターがわかるベタな広告を出しているのは名も知らぬサプリ、お稽古事、エステなどの企業です。

我々中小企業が参考にすべきは明らかに後者ですよね。そして気づいたのはファッション誌に載っている名も知らぬ企業の広告の中には問題解決や具体的なメリットを前面に出した広告ではあるものの、別にダサくはないものもあるのです。目指すべきブランドイメージを壊さずに伝達力が高い販促物を作ることは可能だと知りました。

知名度がない中小企業はおしゃれさを追求する前に絶対にやるべきことがある。それを順序立ててきっちりと理解いただけるように展活セミナーを作っているつもりですが、今もどこかでどんどんダサくなっていくチラシに泣いている女子がいるかもしれない。その痛みに共感できる自分でありたいとは思っています。

まとめ

今朝の展活タイムズは中小企業が参考にすべき販促物の作り方を考える、をテーマに書いてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。