高機能素材week大阪2025 レポ

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

昼間は日差しも強く更に夏が近づいてきた感じがします。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

最先端の素材技術が集まる西日本最大級の展示会

5月14日(水)~16日(金)インテックス大阪2、4、5号館にて高機能素材week大阪が開催されています。

この展示会は私たちの暮らしや産業に不可欠な最先端の素材技術が一堂に会する、西日本最大級の総合展です。

構成展示会は下記のとおり。
・高機能フィルム展
・高機能プラスチック展
・高機能金属展
・高機能セラミック展
・接着・接合EXPO
・塗料・塗装設備展
・サステナブルマテリアル展

以上の7つに今年から“素材工場の脱炭素化展”が加わりました。同時開催展は恒例のPhotonix光・レーザー技術展と今年から新設されたリサイクルテックジャパンです。“素材工場の脱炭素化展”が加わりリサイクルテックジャパンが新設されたことで、この分野でますます環境対応が求められていることがわかりますね。

ここ数年の来場者推移は下記のとおりです。
2019年 28,417人
2020年 10,273人
2021年 16,286人
2022年 17,117人
2023年 23,217人
2024年 21,132人

残念ながら昨年は微減してしまいました。しかし今年は6号館でネプコン、Factory Innovation weekが大阪初開催されるということで来場者数の増加が期待できます。

今年の来場者数は19日(月)に発表されると思うので、また追記します。

「大阪市ブース(GLOBAL-Tex)」大盛況!

先月スキルアップセミナーの講師として。そして設営日には展示指導として関わらせていただいた大阪市ブースはこのとおり大盛況でした。

予想を超える大盛況っぷりにみんなビックリ。設営日の展示アドバイスを早速取り入れてくださっている企業も複数ありうれしく思いました。

この分野が抱える現状と課題。そして来年はどうなる?

今回、カンファレンスは受講しませんでしたが、タイトルを眺めているとこの分野の現状と課題が見えてきます。

・従来の材料供給からソリューション提案型ビジネスへの転換
・サーキュラエコノミー実現(ケミカルリサイクル等)と脱炭素化
・先端材料(エネルギー、通信、自動車、半導体)の技術革新

なのでこのような項目の課題解決をテーマとしたブースがやはり賑わっていました。

そんな高機能素材week。来年も同じ時期に開催をされるようです。

2026年は5月13日(水)~15日(金)に開催。来年は3号館も使用し、展示面積も広くなるようです。今年同様にネプコン、Factory Innovation weekは6号館で開催されるようです。そして名古屋でも新規開催されるのですね!

展示会は“製品発表の場”であると同時に“課題解決の対話の場”

私のセミナーではいつも展示会の成功と失敗を決めるのは商品力と伝達力の総合点である、と言っています。

高機能素材Weekのような技術系展示会では、「新製品がある企業=注目される企業」という構図がどうしても強くなりがちです。実際、真新しい素材を持っている企業のブースには多くの来場者が集まります。つまり商品力>伝達力に思えます。

でも、すべての中小企業が次々と新しい技術を生み出せるわけでがありません。だからといって、「新製品がなければ出展する意味がない」と思ってしまうのは、違うと思うんですよね。それでは大企業しか展示会に出せなくなっていまいます。

展示会は“今ある製品を通して、どんな課題を解決できるのか”を伝える場でもある、と思うんですよね。「うちの製品が、こんな悩みに応えられるんですよ」と伝えられれば、たとえ新製品でなくても、“それを求めていたお客さん”の目に止まります。

実際、今回の大阪市ブースでも伝え方を工夫したことによって、来場者が足を止め、じっくり話を聞いてくれた例がいくつもありました。新しさだけが価値じゃない。伝え方の工夫で、既存の製品も展示会の主役になれる。私はこれからも、そんな中小企業をサポートしていきたいと思っています。

まとめ

そんなことを考えた今年の高機能素材weekでした。6号館で開催中のネプコンジャパンとFactory Innovation weekにつきましては別記事にします。どちらの展示会も16日(金)まで開催されていますのでぜひ行ってみてください。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数300回以上、指導人数10,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。