活気あるブースを作るためのスタッフ連携
おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。
気温がぐっと下がって寒い朝です。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。
ブースの活気は、チームの一体感が生み出す
立派なブースを構え、多額の費用をかけたにも関わらず、ブースの中はこんな残念な光景になっていませんか?
手持ち無沙汰でスマホをいじるスタッフ。 来場者に平気で背を向け、スタッフ同士で内輪話に盛り上がる人たち。 ブースの奥に引っ込んで出てこない人。 そしてその一方で、なぜか特定の一人だけが汗だくでひっきりなしに説明し続けている…。
展示会でこんな光景を時々目にします。 せっかくのブースも、チラシも、製品も、これではすべて台無し。あなたの会社の貴重な投資が無駄になってしまいます。
なぜ、あなたのチームは上手く連携できないのか?
なぜ、こんなことが起きてしまうのでしょうか。
それは、多くの企業が「展示会は営業担当者が“個人”で頑張る場所」という、古い考え方に囚われているからです。
他部署から「手伝い」で駆り出された人は、何をすべきか分からず、「やらされ感」のまま突っ立っているだけ。営業担当者は「自分の見込み客」を探すのに必死で、チーム全体のことなど見ていない。
まずはその考えを捨てるところからはじめましょう。展示会はチームです。 個人プレーに頼るのではなく、スタッフ全員が連動して質の高い商談獲得を目指すのです。

会期前のキックオフミーティング
チームは、当日の朝に急に生まれるのではありません。勝負は「会期前」の準備で決まります。
会期前、できればアルバイトや派遣スタッフも含めた全スタッフを集め、「キックオフミーティング」を開催してください。伝えるべきは以下の3点です。
①「数値目標」の共有
「3日間で名刺〇枚」という「量」だけの目標では、チームは動きません。 「〇〇の課題を持つ見込み客の名刺を〇枚獲得し、うち〇件をアポにつなげる」という「質」まで共有します。全員で「私たちは、何のためにここに立つのか」という目的意識を明確に揃えることが第一歩です。
②「役割分担」の徹底
これが最重要です。「私は何をすればいいですか?」というスタッフの“迷い”をゼロにします。
(例)
- 呼び込み・声がけ担当: 来場者の足を止め、最初の会話を生み出す「きっかけ作り」担当
- 初回説明担当: ブースのコンセプトを「3分」で簡潔に説明する
- 詳細説明・デモ担当: 専門知識で来場者の疑問を解決する専門家
- 名刺・ヒアリングシート記入担当: 頂いた情報を確実に記録し、次につなげる情報管理担当
このように、全員の役割を明確に決めてください。
③「運営ルール」の確認
「当たり前」と思っていることほど、言葉にして確認しなければ伝わりません。 「来場者に背を向けない」「ブース内でスマホを触らない」「スタッフ同士の内輪話は禁止」「ブースの奥に引っ込まない」といった最低限のルールを、全員で共有します。
会期中の指示と情報共有
キックオフミーティングで準備が整ったらあとは当日です。当日が始まったらリーダーの動きが重要になります。
① リーダーは「交通整理」に徹する
リーダーがやってはいけないこと。それは、自分がエースとして説明員になってしまうことです。リーダーは常にブース全体を俯瞰し、来場者とスタッフの動きを繋ぐ「交通整理」に徹しなければなりません。
「あのお客様、〇〇さんがフォローに入って!」 「A社様、デモお待ちです!Bさん、準備お願い!」 「今、声がけ担当が足りないから、Cさんお願い!」 この的確な指示こそが、チームのパフォーマンスを最大化します。
② 「朝礼」と「夕礼」を必ず実施する
チームの士気と連携を保つために、短くても良いので必ず実施します。(※この詳細は、また別の記事で詳しく書きますね) 朝礼で「今日の目標」を再確認し、全員で声を出し士気を高めます。 夕礼で「今日の成果(名刺〇枚!)」と「良かった点(〇〇さんの声がけ最高だった!)」を全員で共有し、明日の改善につなげます。
まとめ
展示会はの来場者は、活気のない“寂れた”ブースには、本能的に近寄りたくありません。スタッフ全員が「やらされ感」でバラバラに動いているのか、それとも「全員でこの目標を達成しよう!」という一体感を持って動いているのか。
そのポジティブな雰囲気こそが「ブースの活気」として来場者に伝わり、人を呼び寄せます。 最高のチームで、最高の結果を掴みましょう!
今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子
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