コンテンツ東京2026 レポ(行ってないけど)

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

週末は台風が来るのですね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

ロングセラー商品がIPビジネスに乗り出す理由

6月17日(水)〜19日(金)、東京ビッグサイトにてコンテンツ東京が開催されました。

その構成展のひとつ、ライセンシング・ジャパンに出展した企業のIPビジネスの取り組みが経済ニュースで取り上げられていました。ゲームやアニメのキャラクターだけでなく、企業の自社ブランドやロングセラー商品をIP(知的財産)として活用する動きが今、加速しているそうです。

なぜロングセラー商品がIPビジネスに乗り出すのか

その背景には、大きく3つの目的があります。

① 新たな収益源の確保

少子化などの影響で、本来の商品の販売数が減少している企業が増えています。本業の売上を補う新たな収益源として、IP活用に乗り出すケースが目立ちます。

② 若年層への訴求

商品の知名度は高くても、ライフスタイルの変化によって本来の用途で使わなくなった世代へのアプローチという狙いもあります。

③ ブランドの楽しみ方の多様化

消費者が、商品の本来の用途を超えて自発的にブランドを楽しみ始めている、という現象も後押しになっています。

各社の具体的な取り組み

ミツカン(味ぽん)

1964年発売、知名度94%という圧倒的なロングセラー商品ですが、調理頻度が少ない10代〜30代への訴求が課題でした。

面白いのが、ユーザーが自発的に「味ぽんネイル」をするなど、企業が意図しないところでブランドが生活の中で楽しまれていたという事実。これを受けて味ぽん柄のジャンパーやイヤホンケースなどのグッズを展開し、今後はIPとして権利を貸し出すビジネスも検討中とのこと。パッケージの5色の組み合わせの「色彩商標」登録も目指しているそうです。

不易糊工業(でんぷんのり)

創業140年、1975年発売の特徴的なデザインのでんぷんのり。少子化の影響でのりとしての販売数量は年々減少していました。

そこで2008年からいち早くキャラクター展開を強化。他社からのライセンス相談はここ5年で前年比2〜3割増で推移しており、新規顧客や新たな案件の獲得という確かな手応えを感じているそうです。

カルビー(じゃがりこ、かっぱえびせん等)

2023年から人気商品のIP活用を本格化。文房具やコップなどのグッズ展開はもちろん、ポテトチップスの「咀嚼音」までIP化し、押すと音が鳴るグッズを展開するという発想には驚きました。2025年度に向けて約120件の企画打診が寄せられているそうです。

カルレットという仕組みが面白い

カルビーが展開する「カルレット」という二次創作プラットフォームの仕組みも紹介されていました。

  1. カルビーが認定したクリエイターが、商品のロゴやキャラクターデータをダウンロード
  2. クリエイターがオリジナルイラストを作成
  3. カルビー側が「ブランドイメージを損なっていないか」を監修
  4. 実際のグッズとして展開

クリエイターの自由な発想を活かしながら、ブランドイメージはしっかり守る。この仕組みのバランスの取り方が、IPビジネスを健全に拡大させる鍵になっているのだと思います。

中小企業にも関係がある話

ここまで読んで「うちは大企業じゃないから関係ない話だな」と思った方もいるかもしれません。でも実は、これは中小企業にも関係がある話です。

まず、中小企業でも自社キャラクターを制作する動きは実際にあります。自社のロングセラー商品や、長年愛されてきた看板商品をキャラクター化することで、若年層への訴求や新しいファン層の獲得につながる可能性があります。

また、まわりまわって下請けとしてグッズ制作に関わる可能性もないわけではありません。IPビジネスが拡大すれば、グッズの製造・加工を担う企業へのニーズも増えていきます。縫製、印刷、金属加工、樹形加工——様々な分野のものづくり企業にとって、新しい仕事の種が生まれる可能性のある領域です。

知っておきたい潮流

普段の展活では取り上げないテーマですが、こうした大きな潮流を知っておくことは、思わぬところで自社のビジネスチャンスにつながるかもしれません。ものづくりに関わる皆さんも、こういった分野の動きにもぜひ目を向けてみてください。引き続き、この分野にも注目していきたいと思います。

今日もお読みいただきありがとうございます。

中小企業向け展示会サポートプログラムのご案内。無料説明会随時受付中!

>>展示会活用アドバイザー大島節子へのお仕事依頼はこちらからお願いします