展示会での身だしなみと立ち居振る舞い

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

明るくなる時間がずいぶん遅くなりました。そんな大阪から今日も展活タイムズをお届けします。

第一印象で損をしていませんか?

人は相手を3〜5秒の第一印象で判断すると言われます。あなたのブースは来場者が「ちょっと話を聞いてみようかな」と思えるような“ウェルカムな雰囲気”になっていますか?

来場者はブースの前に立った瞬間、製品よりも先にそこに立っている“人”を無意識に観察しています。 「この人は信頼できそうか?」「横柄な態度ではないか?」――。

この数秒間で失格となってしまえば、どんなに素晴らしい製品を持っていても、話を聞いてもらえるチャンスを失ってしまうのです。

典型的な「NGスタッフ」になっていませんか?

展示会場でよく見かける、来場者が「話しかけたくない」と感じてしまうブースには、明確な共通点があります。

  • スタッフがブースの奥に引っ込んで出てこない。
  • 来場者に背を向け、スタッフ同士で楽しそうに私語をしている。
  • 腕組みをしたり、ポケットに手を入れたりして、ふんぞり返っている。
  • 疲れた顔で、壁にもたれかかったり、座り込んだりしている。
  • ひたすら自分のスマホをいじっている。

これらはすべて、来場者に対して「あなたに興味はありません」「話しかけないでください」という、拒否」メッセージを発しているのと同じことです。

好感度を上げる「身だしなみ」5つの鉄則

では、どうすれば好感度は上がるのでしょうか。キーワードは、おしゃれさではなく「清潔感」と「統一感」です。

「統一感」

スーツがバラバラよりも、全員でお揃いのポロシャツやジャンパー(ユニフォーム)を着るほうが、ブースに「統一感」と「プロ集団らしさ」が出ます。その際サイズが合っているか、シワがないかは要チェックです。

「名札」は安心材料

社名と氏名が分かる名札をつけましょう。出展社証+名刺でもOK。来場者は「自分がどこの誰と話しているか」が分かるだけで、安心して話を進められます。

髪型とメイクは「ビジネス」を意識

清潔感を第一にしましょう。寝癖はもちろんNG。過度に華美なメイクやネイル、強すぎる香水やタバコの匂いはビジネスの場にふさわしくなく、来場者に不快感を与える可能性があります。

マスク着用でも「笑顔」は伝わる

コロナ禍以降、マスクを着用して接客すること自体は一般的になりました。ただ「口元が見えないから」と無表情でいると冷たく映ります。目元だけでも「笑っている」ことが伝わるよう、意識して表情筋を動かしましょう。

来場者の足を止める「立ち居振る舞い」4つの基本

“どう見えるか”は“どう動くか”で決まります。

①「前」に立ち、「外」を向く

ブースの奥に引っ込まないこと。来場者が一番入りやすい、通路に面した「ブースの最前線」に立ちましょう。そして、必ず通路側(来場者側)を向いて待ち構えます。

② 「3S(スリーエス)」を徹底する

展示会スタッフがやってはいけない行動の頭文字です。 「スマホいじらない」「シ語(私語)しない」「スわりこまない(座り込まない)」。 これらはチーム全員の掟として共有しましょう。

③「視線」を合わせる

下を向かず、顔を上げましょう。ブース前で立ち止まってくれた来場者とは、優しく視線を合わせます。目が合うことで、「何かお探しですか?」と声をかけるきっかけが生まれます。

④「腕組み」「ポケットに手」は厳禁

これらは無意識のうちに「拒絶」や「偉そうな態度」のサインとして相手に伝わってしまいます。手は体の前で軽く組み、いつでも動ける姿勢を保ちましょう。

まとめ

ブースの壁面やモニター以上に、来場者の印象を左右しているのは、そこに立つ「あなた」です。スタッフ全員が、清潔な身だしなみとポジティブな立ち居振る舞いを体現すること。それこそがお金をかけずにブースの価値を最大化する「最高の装飾」なのです。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数300回以上、指導人数10,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。