事前告知の効果測定と改善方法

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

町のあちこちでイルミネーションがともりはじめましたね。そんな大阪から今日も展活タイムズをお届けします。

やりっぱなしじゃダメ?

展示会に向けて、メルマガを配信し、招待状を発送し、特設ページを公開した。 「さあ、やることはやった。あとは当日を待つだけだ!」

やりっぱなしで満足しているとしたら、もったいないかも。「種を蒔いただけ」で、一度も水やりも雑草抜きもしていないのと同じだからです。

コストをかけて行った事前プロモーションが、実は誰にも届いていない(=芽が出ていない)可能性があります。それに気づいて改善できるならそのほうがいいですよね?

なぜ「やりっぱなし」ではもったいないのか?

目的意識の高い来場者は、あなたの告知に必ず何らかの「反応」を示します。

その「反応(=データ)」を見ないということは、「あなたの告知が、お客様に響いているのか、それともスベっているのか」を全く知らないのと同じことです。

もし響いていない(=メールが開かれない、Webページが見られない)のであれば、その原因を考えてすぐに対策を打つ必要があります。それを放置すれば、あなたのブースに来るはずだった「理想のお客様」は、別の企業のブースへと流れていってしまうでしょう。

これだけはチェック!「効果測定」3つの指標

効果測定といっても、難しいツールは不要です。まずは無料で確認できる、以下の3点から始めましょう。

① メルマガの「開封率」と「クリック率」 配信スタンドを使えば必ず確認できます。

  • 開封率が低い: 「件名」が魅力的でなかった。
  • クリック率が低い: 件名は良くても、「本文」から特設ページへ誘導する仕掛けが弱かった。

② 特設ページの「アクセス数(PV)」と「流入元」 Googleアナリティクスなどで確認します。アクセス数が少なければ、告知の絶対量が足りていません。 特に重要なのが「流入元」です。メルマガ経由が多いのか、SNS経由なのか、プレスリリースなのか? これを見れば、「どの告知が一番効いたか」が一目瞭然になります。

③ 【最重要KPI】事前アポイントメントの「獲得件数」 これこそが、事前プロモーションの「成果」そのものです。 もしこの数字が伸び悩んでいる場合、特設ページに「予約するメリット」が明確に書かれていないか、「予約フォーム」が分かりにくい可能性があります。

データを見てカイゼン。会期まで諦めない!

データは単なる「過去の結果」ではありません。「未来の行動」を決めるための羅針盤です。数字を見て、すぐに次の一手を打ちましょう。

  • (例)メルマガの開封率が低い場合 → 配信2日後、「未開封の人」にだけ、件名をガラッと変えて(例:「【必見】〇〇でお困りではないですか?」)再送します。これだけで開封率が改善することはよくあります。
  • (例)特設ページのアクセスは多いが、アポが入らない場合 → ページの目立つ場所に「お席に限りがあります」「〇〇様向け、個別相談ご予約はこちら」とボタンを大きくし、文言を緊急性の高いものに変えて背中を押します。
  • (例)特定の流入元からの反応がゼロの場合 → そのチャネルでの告知は潔く諦め、反応の良いものに告知予算と労力を集中させます。

まとめ

事前プロモーションは「一発勝負」ではありません。 「送る→測る→改善する→また送る」という「キャンペーン(継続的な活動)」です。

「やりっぱなし」を卒業し、お客様の反応という「声なき声」に耳を傾け、会期最終日まで改善を続ける。その泥臭い姿勢こそが、展示会を成功に導くのです。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数300回以上、指導人数10,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。