そのキャッチコピーはキャッチコピーの仕事をしていますか?

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

週末にかけて更に暖かくなるようで、なかなか冬らしくなりませんね。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

スローガンとごっちゃにしないで!

展示会に必要不可欠な要素はいくつかありますが、トップクラスに大切な要素として「キャッチコピー」が挙げられます。

キャッチコピーを作成するためには出展コンセプトを明確にする、という過程がかかせません。今回出展する製品・技術・サービスは
・伝えたい人は誰か
・その人はどんなことを求めているのか、困っているのか
・それに対して何を提供できるのか
これらを言語化し整理するという過程を行うこと。そして整理した上で対象者が抱える課題を解決できますよ!ということを伝えるための言葉を厳選しキャッチコピーを決めていきます。

展活セミナーや私のコンサルティングでは課題に対する問いかけ型を採用される方が多いですね。
例:トイレットペーパーの過剰利用でお困りではありませんか?
例:鉄筋の錆、雷害対策設計でお悩みではありませんか?

この形は一番シンプルに確実に伝えたい人に自社が提供できる課題解決を伝えることが可能です。色々考えすぎて迷ったらまずはこの型でやってみると良いでしょう。

感嘆型も人気ですね。
例:えっ?!お米のパン?
例:それも封筒でできるの?!

この例は多少サブキャッチやボディキャッチで補足する必要はありますが、お客さんの目を止める、というキャッチコピー本来の仕事を確実に果たしてくれます。

危機感型も問題解決型展示会と相性が良いです。
例:バイオマス燃料倉庫の火災予防対策は万全ですか?

自分がまさに今、心に抱えている心配事を掲げられると対象者は目を止めざるをえません。

ダジャレ型が上手くハマるとかなり気持ちよいです。
例:海苔変えしませんか?

こちらは海苔メーカーさんが総菜メニュー開発者を対象として作成されてキャッチコピー。思わず「上手い!」と膝を打ってしまいます(笑)。

数字を使うのもいいですね。
例:手袋で労災事故0(ゼロ)への挑戦
例:ゴム製品の試作を1個から!
例:そのハーネス試電が3営業日で解決いたします!

反対に良くない例。それは誰に何を言いたいのかよくわからない抽象的な言葉です。
例:未来を創る
例:挑戦を続ける
例:次世代ソリューション

採用を目的とした企業スローガンであればこんな感じでも良いと思うんですよね。でも展示会でこういったフワっとした抽象的な“良い感じの言葉”を掲げても、来場者は自分と関係があることだと気づきようがないので、これらはキャッチコピー=対象者の目を止める、という一番大切な仕事をしません。

キャッチコピーを考えることは簡単なことではありませんが、だからといって既にあるスローガンで済ませてしまっては展示会で得られるはずだった効果を得ることができません。「何のために展示会に出るのか」をよく考えてキャッチコピー作りをがんばってください!

まとめ

今朝の展活タイムズは展示会のキャッチコピーについて考えてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。
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