展示会DX 何からはじめればいい?

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

この猛暑との付き合い方をちょっとずつ思い出してきました。暑さともうまく付き合っていかないと。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

すぐにできる、簡単で効果的な第一歩

数年前からよく耳にする「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉。展示会の世界でもこのDXが注目されています。 しかし、多くの中小企業の皆さんからはこんなお悩みをお聞きします。 「DXと言われても、何から手をつければいいか分からない…」 「専門の部署もないし、なんだか費用もすごくかかりそう…」

ご安心ください。「展示会DX」は、大掛かりなシステム導入だけではありません。 今日は、誰でも低コストですぐに始められる“はじめの一歩”をご紹介します。

展示会DXの第一歩は「集めた名刺のデータ化」

展示会DX、何から始めるべきか? 色々ある中でも、私が「まずやるべきは、これ!」と思うのが「集めた名刺を、その場でデータ化すること」です。

なぜなら、これが全ての基本であり、最も効果を実感しやすいからです。

  • 会期後に山積みになった名刺の山と対峙する、非生産的な入力作業の時間をゼロにできます。
  • データ化することで、会期後すぐにスピーディーなフォローアップが可能になり、記憶が新しいうちに見込み客にアプローチできます。
  • データ化された顧客情報は、将来のマーケティング活動にとって、非常に貴重な会社の「資産」になります。

つまり、名刺のデータ化は、あらゆるデジタル施策の“土台”となる、最初に取り組むべき作業なのです。

おすすめツールは「Eight」無料で始める名刺データ化

「でも、そのデータ化が大変なんじゃ…?」と思われた方、ご安心ください。便利なアプリがあります。 私のおすすめは、多くの方がご存知の名刺管理アプリ「Eight」です。

Eightの良いところは特別なスキャナーが不要で、誰でもスマホ一つで始められること。

  • スマホで撮るだけ: スマホのカメラで、一度に4枚の名刺をまとめて撮影するだけでOK。
  • データ化は無料: 撮影した名刺は瞬時にデータ化されます。ここまでの基本機能は、無料で使えます。
  • CSVダウンロードも可能: 月額600円の有料プランにすれば、データ化された名刺情報をCSVファイルで一括ダウンロードできます。これを自社の顧客リストとして、すぐにメール配信に活用できるのです。

月々わずか600円の投資でこれまで負担だった入力作業がなくなり、しかも即座に顧客リストが手に入る。これは費用対効果の高いDXと言えます。

【追加】名刺データ化にプラス

名刺のデータ化に慣れてきたら、さらにこんなことにも挑戦してみましょう。どれも取り入れやすい簡単な方法です。

①QRコードで「ペーパーレス化」と「効果測定」

会社案内や製品カタログをPDF化し、それをダウンロードできるQRコードを作成して、ブースのポップ等に大きく掲示します。

【メリット】 重いカタログを持ち帰る来場者の負担をなくし、自社の印刷コストも削減できます。さらに、QRコードのアクセス数を解析すれば、「何人くらいが自社の資料に興味を持ってくれたか」という効果測定も可能になります。

②Googleフォームで「接客記録」をデジタル化

名刺交換をしたお客様の情報を、その場でスマホやタブレットの簡単なフォーム(Googleフォームで十分)に入力する習慣をつけます。

【入力項目例】 興味を持っていた製品、抱えていた課題、A/B/Cランク、特記事項など。

【メリット】 名刺に書きこんだメモや、手書きの記録シートと違い、後から検索や集計が簡単です。チーム内での情報共有もスムーズになり、その後の作業が楽になります。

③「高速お礼メール」

名刺がその場でデータ化されているからこそできるフォローアップです。 展示会当日の夕方に、その日名刺交換した方全員にお礼メールを送ります。

【メリット】 ほとんどの他社が、会期後の名刺整理に追われている中、記憶が新しいうちにいち早くアプローチすることで、あなたの会社の印象を、来場者の記憶に刻み込むことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 「展示会DX」は決して難しいものでもお金がかかるものでもありません。

まずは、スマホで名刺を撮ることから始めてみませんか? その小さな一歩が、非生産的な作業をなくし、展示会にかかる時間と労力の概念変えるきっかけになるはずです。

できることから一つずつ。賢く効果的な展示会を目指しましょう!

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数300回以上、指導人数10,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。初の著書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』好評発売中。