展示会での中小企業の名刺の集め方

おはようございます^^
自社の問題解決力を見える化し展示会を成功に導く、展示会活用アドバイザーの大島節子です。

一段と冷え込みを感じる朝。そんな早朝の大阪から今朝も展活タイムズをお届けします。

名刺は数を集めれば良いわけではない

展示会の成果を測るものさしの一つに“名刺の数”があります。展示会の目標に「名刺を〇枚」とか「来場者数の〇%の名刺を集める」を掲げる企業は少なくありません。

しかしむやみやたらに名刺の数を追い求めることは危険である、ということを知っていただきたいです。

ものづくり系の展示会で“名刺の数”という基準でトップを走っているのはおそらく〇ーエンスだと思います。ものづくりワールドなどで〇ーエンスのブースをご覧になったことがありますでしょうか?ブース前に大量のコンパニオンさんを配置し、展示品が見えないくらいの壁を作り、とにかくノベルティのエコバックを配っています。来場者がバッグを手に取るやいなや来場者証のバーコードをスキャン。この方法であれば1回の展示会で万を超える名刺情報を集めることが可能です。

〇ーエンスはこの手法を世界中に展開しています。

上の写真は2018年のタイのメタレックス。海外に来た解放感で(笑)タイ人のコンパニオンさんに記念写真をお願いしたときのもの。

〇ーエンスがこのやり方を日本のみならず世界中で取り入れているのはこのやり方が成功しているからでしょう。しかしこのやり方が成功しているのは“〇-エンスだから”だということを知っておかなければなりません。

ご存じの方も多いと思いますが、〇ーエンスには強力な営業部隊があります。1回の展示会で万を超える名刺情報を集めてもそれら全てに対してメールを送り、テレアポをし、徐々にふるいにかけ、最終的に購買につなげる動線=マーケティングオートメーションの仕組みを持っています。

同じことができる中小企業がどれだけありますか?ただただ名刺の数を求めても本当に大切な名刺がその他大勢の見込み客ではない名刺に埋もれてしまう危険性の方が高いです。

中小企業が展示会で目指すべきは“たくさんの名刺”ではなく“確度の高い見込み客の名刺”です。たとえ数は少なくても見積~受注へつながる可能性が高い名刺を集めに注力すること。そのためには訴求力の高いブースを作ることが必須です。「誰に何を伝えるための展示会なのか」を事前にしっかりと明確にし、自社が求める人が確実に立ち止まるブースをまずは作ること。そうすることで“確度の高い見込み客の名刺”が集まるのです。

〇ーエンスは凄い会社です。だからこそ中小企業が表面だけを真似ても上手くいきません。中小企業には中小企業の名刺の集め方があるはずです。

まとめ

今朝の展活タイムズは中小企業の名刺の集め方についてあらためて書いてみました。

今日もお読みいただきありがとうございます。

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大島 節子

展示会活用アドバイザー展活
1975年 大阪市生まれ。1998年家業マルワ什器入社。2001年、26歳のときに売上の95%以上を占める得意先が倒産する、という人生の試練を経験。連鎖倒産の危機を回避し家業を立て直す過程で多くの展示会現場に携わる。これまで関わってきた1000件を超える展示会経験を元に2012年展示会情報サイト「展活」を開設。2013年からは展示会セミナーの講師として活動開始。登壇回数200回以上、指導人数6,000人以上の実績。展示会初出展企業にも具体的でわかりやすい指導が好評を得ている。